2021/07/03 投稿

偏差値60未満の総合型選抜(AO入試)合格のための対策

総合型選抜、旧AO入試は導入する大学、学部学科の増加に伴って受験者数も急増しています。
その影響もあり、以前は比較的倍率が低かった学部学科もじわじわと難易度が上がってきています。
その総合型選抜での受験を考える理由ですが、受験生によって大きく3つに分けられると考えます。

  • ①冬の一般入試の前に秋に志望校に合格してしまいたいから
  • ②教科科目よりも小論文や面接、プレゼン発表の方が得意だから
  • 一般入試では自信が無いので総合型選抜で何とか合格したいから

主に①と②は、GMARCH以上~早慶上智レベルを志望校とする受験生に多く見られます。
そして、③はできれば日東駒専レベルに合格したい受験生に多く見受けられます。
AO入試時代から総合型選抜には偏差値は設定されていませんが、一般入試のレベルを参考にすると概ね偏差値60が①②と③の分かれ目と言えるでしょう。

また、①と②の受験生は早い段階から志望校に狙いを定めており、学校の勉強と一緒に総合型選抜のための学習にも早い段階から取り組んでいることが多いです。
それに対して、③の受験生は高校1年2年と勉強よりも部活や生徒会活動、アルバイトに熱心に取り組んできて、3年生になって総合型選抜での受験を本格的に考えるという傾向が多く見られます。
したがって、短期間での対策が求められ、志望校の絞り込みや塾選び等に時間を費やしてしまうとその期間はどんどん短くなってきてしまいます。
ですから、③の理由から偏差値60未満の学部学科への総合型選抜に挑戦したい受験生は、方針をとにかく早めに決めて、早めに取り組む必要があります。

 

そして、実際に対策に取り掛かると最初の壁が立ちはだかります。

それは、文章をどのように書けばいいのか分からないという壁です。
例えば、エントリーシートでは
なぜ本学を志望するのか?」
「大学で何を学びたいか?」
「本学での学びを将来にどのように活かすか?」
といった事柄です。
しかも、文字数が400字、600字、800字と指定されるとどのように書き出して、どのように展開して、どうまとめれば良いのか、雲を掴むような漠然とした不安に襲われます。

この時に大事なことは、漠然とした不安を抱え込んだまま時間を無駄に過ごさないことです。
もちろん「やっぱり無理だ」と言って諦めてしまうなど言語道断です。
しかるべきプロの講師に指導を求めて、不安や疑問を一つひとつ解消することに努めるようにしましょう。
現代文や英語の問題に解き方があるのと同じように、総合型選抜のエントリーシートにも書き方がありますから、早めに適切な指導者から適切な指導を受けるのが賢明です。
くれぐれも周囲の友達や学校の先生の言葉に惑わされることなく、しっかりと自分の意志を持つことが必要です。

 

次に、小論文対策もかなり困難に感じることでしょう。

学校の教科の勉強は暗記型が中心であり、長い文章を書く機会はほとんどないというのが実情です。
弁論大会に積極的に参加したり、読書感想文コンクールなどに応募したりといった経験があれば別ですが、それはごく稀なことでしょう。
今まで取り組んだことのない事柄に挑戦するわけですから、困難が伴うのは当然と言えます。
だからこそ「できない」「分からない」と悲観するのではなく、イチから積み上げいこうと前向きな発想で臨むことができるはずです。
具体的には、過去問に挑戦しながら、
①テーマに関する知識を増やす、
②段落の構成方法を知る、
③漢字力をアップする、
④とにかく書いて添削を受ける、
⑤他の過去問や例題に数多く取り組んで①~④を反復する、
ということに取り組みます。

たとえ600字や800字の論文であっても、分解すると100字に満たない複数の文章によって構成されています。
ですから、最初からたくさんの文字を書こうとするのではなく、50字~100字程度の一文をしっかり書くことから意識してみましょう。
それが出来たら、次は一文を複数繋ぐことによって一段落をまとめ上げることに取り組みます。
このように新しい物事に取り組む際には、前向きな気持ちで足元を固めるように一つひとつの要素を積み上げていくことが大切です。

 

そして、最後に最も重要なことが、学習に対する集中力と継続力です。

学校の勉強よりも学校の勉強以外のことに熱心に取り組んできた受験生は、集中して学習する姿勢日常学習を継続する姿勢が乏しい場合がほとんどです。
その点は、学校の定期試験はもちろんのこと、早くから受験を意識して積極的に勉強に取り組んできた人とは明らかに異なっています。
その現実を認識して、自ら勉強に対する意識作り、姿勢作りをしなければなりません。
それも含めて合格のための対策として取り組みましょう。
もちろんその意識と姿勢は、大学に入学した後も継続しなければならないことは言うまでもありません。
諦めずに前向きに挑戦することは、今後の人生に役立つ貴重な経験となるのです。