2021/10/03 投稿

学校の勉強をしてないけど総合型選抜AO入試は受かるの?

「うちの子は部活ばかりで学校の勉強はほとんどしていません、大丈夫でしょうか?」
「うちの子は学校の勉強を全くしていません、それでも合格できますか?」

これは当塾の面談で寄せられる親御さんからの質問です。

勉強はあまり、あるいは全くしてこなかったけど、それでも何とか大学には行きたいという切実な願いです。
例えば、文系で言えば「英語」「現代文」「古文」「日本史」「世界史」「地理」といった教科の勉強に対して、総合型選抜の試験では志望理由書や課題論文等の提出書類、あるいは小論文や面接によって合否が決まるわけですから、期待を寄せる気持ちはよく分かります。
まず結論から言いますと、仮に学校の勉強をほとんどしていなくても総合型選抜に合格することは十分に可能です。
当塾の受験生の中にも面談時にそうした不安を口にした場合でも見事に合格したケースは多くあります。
高校での2年間、食べる、寝る、部活の3つしかしてこなかったという受験生、あるいは3年生の秋の大会で引退するというまさに総合型選抜の対策と二足のわらじという受験生でも十分に合格しています。

 

さて、ここでポイントになるのが、最後まで投げ出さずに粘り強く頑張れる意志があるかどうかです。
野球、サッカー、バスケ、テニス等の運動部でも吹奏楽や演劇、美術等の文化部でも約3年間それに打ち込んだということは、自分が取り組んだことを最後までやり切るガッツが備わっているはずです。
学校の勉強をしてこなくても総合型選抜に合格した受験生は、そのガッツを最大限に発揮したということに他なりません。
当然ながら、勉強をしていないわけですから、志望理由書や課題論文の文章などスラスラ書けるはずがありません。
誤字脱字、段落構成や句読点の不適切な使い方、冗長で分かりづらい表現などを指摘され、改めるように徹底的に指導されます。
当塾の受験生の話では、夜に机の前で鉛筆を握りしめたまま、あまりの情けなさに涙が出てきたということも数多く耳にします。

 

しかし、一般受験ではなく、総合型選抜で志望校に挑戦したいと決めたのは何よりも受験生本人です。
自らが設定した目標に対して、たとえ多くの困難が立ちはだかっても粘り強く頑張ってそれを乗り越えるガッツは、まさに部活で培った強い意志そのものだと言うことができます。
つまり、高校3年間で何もしてこなかった訳ではなく、部活や生徒会やボランティア活動など何でも良いので一生懸命頑張った経験と意志があれば、十分に合格は可能だということになります。
もちろんその取り組みは決して楽な道ではありません。
先述した通り、できない事、分からない事が連続して泣きたくなるような気持になることは言うまでもありません。
それでも諦めずに頑張り切れるかどうかが勝負の分かれ目となるのです。

さらに、もう一つ大事なことがあります。
それは、総合型選抜に挑戦することを受験生が本人の意思で決めているということです。
そして、○○大学○○学部○○学科に行きたいという思いを受験生本人が強く持っているということです。
この点について、例えば親が決めたことであり、受験生が心の底から納得していない場合、かなり難しい状況になってきます。
総合型選抜入試は、大学から正式な受験要項が発表されてから3~4か月間の短期集中の取り組みになります。
その間に文章が書けない、プレゼンをどのように作ったらいいか分からない、面接練習で思ったように話せないという困難にぶつかった時、他人が決めた目標設定では本人が乗り越えることは難しくなってきます
したがって、今まで学校の勉強をしてこなかった現実、それでも総合型選抜に挑戦することは決して易しくないという現実、そして志望校にどうしても行きたいという思いを受験生本人がしっかりと受け止めていなければなりません。
そうした強い意志を持って合格を勝ち取った受験生は決して少なくありません。
そして、高校時代の反省から大学生となった今、一生懸命勉学に励んでいます。