2021/10/23 投稿

就職活動に受験方法や偏差値は関係あるのか?

就職活動において学歴、すなわち大学や学部学科の受験方法や偏差値レベルは関係あるのでしょうか。

これは少なからず受験生から寄せられる疑問です。
いわゆる有名な一流と呼ばれる企業は、そもそも偏差値の高い学生を選ぶ傾向にあり、それ以外の学生は極めて厳しい結果になってしまうのかということです。
また、AOや公募推薦のような総合型選抜で受験するよりも一般入試の受験生の方が評価されるのではないかといったことです。

まず結論から言うと、就職活動と学歴には密接な関係があるのが現実です。
しかも、企業の規模が大きくなればなるほどその関係性は強くなると言えます。

これは統計的な考え方からくるものです。
数千人、数万人の社員からなる大企業は、中小企業と違って組織が非常に大きいため、上層部や管理職が一人ひとりの能力や資質を詳しく把握することが困難になります。
社会での仕事は勉強に次ぐ勉強が必要で、業種や職種によってはいくつもの資格取得が必要になる場合もあり、高い考察力や思考力の他、記憶力、集中力、計画性などが求められます。
そこで、受験や大学での勉学における一つの指標である偏差値を参考にするということです。

もちろん全員がこの考え方に当てはまるわけではありませんが、より多くの人を見た時、レベルの高い学習をしてきた人は、前述した高い能力を有している傾向があるという考え方によるのです。
毎年多くの新入社員を受け入れなければならない大企業においては、理にかなった現実的な考え方だと言えます。

では、就職活動において偏差値が全てなのでしょうか。
一流企業には、偏差値が高い大学、学部学科の学生しか入れないのでしょうか。
それ以外の学生は、諦めないといけないのでしょうか。

答えはノーです。
もう一つ重要な指標として大学での成績があります。

例えば、偏差値70の大学に入学したものの、不真面目でほとんど勉強せず成績評価が悪い学生と、偏差値60の大学ではあるが4年間を通じて優秀な成績を修めた学生では、企業はどちらを高く評価するかと言えば、当然後者ということになります。
つまり、受験の時の成績だけでなく、大学4年間における成績も十分評価に値すると言えます。
むしろ過去の栄光よりも、現在に繋がる努力の方が重視される傾向が強いのです。

その点では、受験方法が一般入試か総合型選抜なのかの違いもあまり大きな影響はないと言えます。
たとえ一般入試で大学に入学したとしても、その後の成績が芳しくなければ評価されませんし、逆に総合型選抜で入学したとしても高い成績を有していれば大いに評価されることになります。
仮に、就職活動の面接において「受験方法は一般か?総合型選抜か?」という質問をされたとしても、十分にアピールできる成績を上げていれば自信を持って「総合型選抜です」と応えれば良いのです。

さらに、偏差値が高いだけで、必ずしも社会で活躍できるとは限りません。
仕事は一人で行うものではありません。
同僚や上司、部下、取引先など様々な人と関係性を築きながら行うものです。
したがって、コミュニケーション力や対話力、協調性も不可欠になります。
ですから、単にサークル活動やバイトを頑張ったということではなく、他者への貢献や関係性の構築がアピールできるような活動経験も高く評価されるということが言えます。
この点、積極性や行動力、リーダーシップといった人物像を評価する総合型選抜入試はプラス効果があると言えます。
大学生活においてもそれらの力を発揮し、多くの仲間と良好な人間関係を構築してきた学生は、社会での活躍を期待されて大いに評価されることになります。