2022/05/11 投稿

総合型選抜・公募推薦の受験に必要な覚悟

高校3年生は新学期が始まって1カ月ほど、ちょうどゴールデンウィークが終わったあたりから受験について方針を具体化させる人が多くなってきます。
文系か理系かはすでに決まっていると思いますが、将来を見据えて学部や学科を決めたり、それに伴って志望校を探したりと様々な情報に触れる機会が増えてくることでしょう。
中には、○○が好きだから将来は絶対にこの職業に就きたい、あるいはこの会社に入りたい、だからこれを大学で学びたいと学部、学科の目標が明確に定まっている受験生も少なくありません。
また、様々な理由からどうしてもこの大学に行きたいと志望校が絞り込まれているケースもあります。
このように自分の強い思いを持って進路を選択することは、自分のレベルに合った大学をなんとなく複数選ぶことに比べれば、大変素晴らしいことだと思います。
受験勉強での困難を乗り越えたり、充実した大学生活を送ったりする上で、まずは自分の意志によって志望校を決めることが非常に重要な要素であると言えます。

また、志望校と学部学科の選択に伴って、受験方法の選択という課題もあります。
最近は指定校推薦を活用した進学も増えていますから、自分の高校に行きたい大学からの枠があり、且つ評定が条件を満たしていればスムーズに決まりますが、それ以外の場合は一般受験か総合型選抜かを選ぶことになります。
一般と総合型での大きな違いとして、まず受験時期が挙げられます。
一般は翌年の1月~2月に行われるのに対して、総合型選抜は9月に出願して10月~11月に行われるケースが多くなりますので、受験要綱が発表されてからわずか4~5カ月での短期勝負ということになります。
ただ一般受験の勉強も並行して進めることが多く、2学期には学校の定期試験も重なってきますから短期間にバランスを取りながら複数の勉強に取り組まなければならないという覚悟が必要になります。

さらに、総合型選抜試験に臨む場合、明確な正解のないゴールに突き進む覚悟を持つことも大切になります。
一般受験の場合、〇正解と×不正解がはっきりした勉強が中心になります。
日本史や世界史の年号、人物名、出来事、英語や古文の単語、熟語、構文、数学や物理などの公式といった暗記項目が特徴的です。
これに対して、総合型選抜の志望理由書、小論文、プレゼン発表、面接での受け答えには絶対的な正解が無く、全て採点官の評価によって決まります
したがって、これを覚えれば点数が取れる、ここまで解ければ何点が見込めるという勉強法が通用しないのです。
もちろん高い評価に繋がりやすい書き方や話し方のセオリーがあり、それに従って毎年多くの合格者を輩出していますが、人間の評価によって合否が決まる以上、これなら絶対に受かると言い切ることは難しいというのが実情なのです。
そうした理由から、総合型選抜での受験を勧めない学校の先生も少なくありません。
ですから、たとえ周囲から反対されようとも明確なゴールが見えない不安に襲われようとも、最後まで自分を信じて突き進む強い覚悟が求められるのです。
そして、その困難に打ち勝った受験生だけが自分がどうしても行きたかった大学で楽しく充実した学生生活を送ることができるのです。