2021/06/05 投稿

総合型選抜入試の合格者に見られる共通点

今や大学入試において国公立大学、私立大学共に大きな柱になってきた総合型選抜入試
かつてのAO入試から名称が変更になりましたが、今後はますます導入する大学数と共に受験者数が増加することが予想されます。
ほんの5年ほど前は、AO入試と言うと
「よく分からない特殊な受験方法」
「勉強しないで大学に行くための方法」
という認識がありましたが、現在はエントリーシート、小論文、プレゼン発表、面接など試験内容が明確になり、主要な受験方法として確立されました。

それに伴い、受験者数が増加してきたことで合格倍率が上昇傾向にあります。
以前は、2倍前後と低倍率の学部学科が多く見られ、それによって「勉強しなくても受かりやすい入試」という認識が広まっていました。
しかし、近年は3~4倍は当たり前、場合によっては5倍以上にも達するという学部学科が増えてきました。
したがって、従来のような「受かりやすい入試」「簡単に入れる入試」という時期は過ぎ、合格するための対策にしっかりと取り組まなければならなくなりました

そこで、総合型選抜に合格する受験生と合格できない受験生の違いについて考えてみたいと思います。
エントリーシートから小論文、プレゼン発表、面接に取り組む上で合否を分けるポイントはどこにあるのかということです。
当塾のこれまでの受験生の傾向を見る限り、受験生本人の姿勢が能動的か受動的かという点が非常に大きいと言えます。
そして、この姿勢は一般入試以上に総合型選抜では重要であると言えます。

その理由は、一般入試の科目は〇か×かによってスコアがはっきりと認識できるのに対して、総合型選抜は〇か×かという正誤の基準が曖昧であるからです。
物事と言うものは「正しい」「間違い」あるいは「正解」「不正解」がはっきりしていると「間違い」「不正解」の原因を把握し、同じ間違いを二度と繰り返さないようにするというシンプルな取り組み方になります。
したがって、多少受動的な面があっても反復の作用によって点数が高まることがあります。

しかし、総合型選抜入試では正誤の基準が曖昧であるために、受験生自身の中に自ら基準を作り出し、もっと質の高い文章が書けるようになりたい、もっと分かりやすく話せるようになりたいという能動的な意識と行動が不可欠になるのです。

つまり、×が付けられなくても目標達成のために自分で×を感じ取り、それを〇に変える積極性が必要になるのです。
また、小論文のテーマには何が出題されるのか、面接ではどんな質問が来るのか範囲が想定できませんから、漠然とした不安と闘いながら受験日に向けて努力を続けなければなりません。
この点も受動的な姿勢では乗り切れない要因となっているのです。

実際、当塾の合格者を振り返ってみますと
「先生、さっきの小論文をもう一度書き直してみたので採点してください」
「先生、プレゼンで別のアイディアを考えてみたので聞いてください」
とこちらが要求していなくても積極的にどんどん取り組んでいました。
それとは逆に「言われたことはやる」「言われたことしかやらない」受験生には、なかなか厳しい結果が待っているというのが現実でした。

もちろんエントリーシート、小論文、プレゼン発表、面接には合格に近づくためのメソッドがあります。
しかし、それを参考書学習的にただインプットするだけで合格することは難しいと言わざるを得ません。
それに加えて能動的な姿勢を持ち続けられた受験生が、倍率3倍において3人に1人の合格者となり、倍率4倍において4人に1人の合格者となるのです。
そして、その能動的な姿勢、行動こそが大学が求めるアドミッションポリシーに該当するということになるのです。